接続詞とは、単語同士や文と文をつなぐ働きをする単語のこと。
接続詞を使うことで、1つの文の中に動詞が2個以上入るようになるパターンも多い。
(基本は1つの文に動詞は1つのみ)
また、接続詞を使えば文と文をつなげられるので、より情報量の多い英文を作ることができるようになる。
わたしが帰ってきた時、彼女は寝ていました。
長文読解のためには接続詞に対する理解が必須。
接続詞には2つの種類がある
接続詞は大きく分けて
- 等位接続詞
- 従属接続詞
の2つがある。
等位接続詞
等位接続詞は、等位という言葉の通り
対等な関係で接続する
のが特徴。
等位接続詞の代表的な接続詞は
- and
- so
- but
- or
等位接続詞の場合は、どちらか一方に言いたいことが偏っていないので、前の文と後ろの文をバラバラにしてもきちんと意味が成り立つ。
わたしはあなたを愛してる。あなたも私を愛してる。
ただ、後半の文は主語が省略されていることも多いので、パッと見だとバラバラにしたら文が成り立たないように見えてしまうこともあるので念のため注意。
→She is cute.という文とShe is smart.という2つの文を繋げている。
ただ、両方とも主語が『She is』なので後半は省略されているだけ。
正直、等位接続詞そのものはそんなに難しく考えなくても大丈夫!
等位接続詞はとにかく『前と後ろの力関係が同じ』になっている。
従属接続詞
従属接続詞は、前後の文の力関係が対等ではなく、
- 本当に伝えたい内容を含んだ文(主節)
- サブ要素の文(従属節)
に分かれている。
【主節】彼女は寝ていた。
【従属節】わたしが帰ってきた時。
また、従属節(サブ要素の文)には、
- オマケ要素の強い『副詞節』
- 主節の主語や補語や目的語になる『名詞節』
の2つがある。
※「補語とか目的語ってなんだっけ?」という方は、5文型を楽に覚えよう!の記事をどうぞ!
She was sleeping when I came home.
わたしが帰ってきた時、彼女は寝ていた。
→大切なのは「彼女が寝ていた」ということ。「わたしが帰ってきた時」というのはオマケ。
I don’t know that she was sleeping.
わたしは彼女が寝ていることを知らなかった。
→「私は知らなかった」だけでは文として不十分。
副詞節は、本来の副詞と同じく比較的自由に移動できるので、文頭に持ってくることもできる。
その場合は、文と文の境界にカンマを入れる。
→When I came home, she was sleeping.
わたしが帰ってきた時、彼女は寝ていた。
代表的な従属接続詞は、
- that
- when
- because
- if
覚えておきたい等位接続詞
等位接続詞の代表は
- and
- so
- but
- or
の4つ。
and(~と、そして)
『and』は対等な関係の『AとB』
2つものをつなぐだけではなく、複数のモノを対等な関係でつなぐ場合にも使われる。
その場合には、
- カンマで区切る
- 最後の語句の前にだけ『and』をつける
だけでOK!
また、andを使う時にはかるーく順番も意識しておくと良い。
例えば、
わたしはおにぎりを買って食べた。
これは、
ate a rice ball(おにぎりを食べた)
の2つを『and』でつなげた文。
(後半のrice ballは省略されて『it』になっている)
andが対等の関係だからと、順番を入れ替えると
わたしはおにぎりを食べて買った。
といった意味になり、シチュエーションが変わってきてしまう。
andの基本は、誰もが考える『and』そのものなのでそこまで深く考える必要はないが、念のため順番への意識もしておく必要あり。
so(だから)
『so』は前と後ろを順番通りにつなげる接続詞。
『so』は『結果』
文章の流れとしては
- 出来事(原因)
- 結果
の順番で文をつなげている。
彼女はたくさん遊んだので、たくさん食べます。
接続詞『so』の前にカンマが入ることが多い。
あまり難しく考えずに日本語で言うところの
「そう(so)、だから~…」
と似たイメージ!
but(しかし、だが)
『but』は前の文と後ろの文が対立していることをあらわす。
- AしかしB
- A、だがB
- A、でもB
といった感じで、前の文を後ろの文で打ち消すようなイメージ。
彼女は猫が好き。でも、わたしは犬が好き。
また、butは『not』と結びつくことで、
AではなくB
→Aではない、しかしBではある、のイメージ
という意味になる。
ちょっとイメージが掴みにくいのが
AだけではなくBも
これは、先ほどの
AではなくB
の派生。
「AではなくB」という文に『only』と『also(こちらは省略可)』をつけたことで、
not only A but (also) Bで、『AだけではなくBも』という意味になる。
not only A but (also) Bを、分解して考えるとわけがわからなくなるので、熟語として丸暗記か、『not A but Bの派生』と考えておくとわかりやすい。
or(か、あるいは)
『or』は、AかBという選択をあらわす接続詞。
3つ以上の比較もできる。
その場合は『and』と同じようにカンマで区切って最後に『or』を入れればOK!
また、A or B が主語になった場合は、後ろのBに合わせて動詞が変化する。
あなたか彼女が間違っている。
She or you are wrong.
彼女かあなたが間違っている。
否定文で『or』が使われると「どちらも~ない」という意味になる。
わたしは、リンゴも桃も好きではない。(全否定)
これは、丸暗記でもいいが『接続詞にもnotがかかっている』と考えるとイメージで理解しやすい。
not or→どちらかではなく(=両方)
ちなみに、否定文で『and』を使うと
わたしは、リンゴと桃の両方が好きなわけではない。(部分否定)
not and→両方ではない(=どっちか)
になって、意味が変わってくるので注意。
覚えておきたい従属接続詞
従属接続詞の代表は
- that
- when
- because
- if
4つ。
that(~ということ)
従属接続詞の中でも名詞節(文の中で名詞の働きをする節)を作るのが『that』
基本的な訳は「~ということ」
主語、補語、目的語といった役割を果たすが、とにかく
thatの後ろが文の大事な部分をあらわしている
と考えると読み解きやすくなる。
主語としてのthat
わたしが姉(妹)のプリンを食べたのは本当です。
この文は、主語が長すぎるので最初に『It is ~』で伝えたいことを簡潔に述べている。
(英語は結論から言う意識が強いので、長すぎる主語は好まれない)
その上で、『it』が何を指しているのか(本当の主語)を『that』が導いている。
それは本当です→わたしが姉(妹)のプリンを食べたということ。
補語としてのthat
事実は~ということだ。
問題は~ということだ。
真実は~ということだ。
理由は~ということだ。
といった感じで、thatの後ろが補語(主語を説明する形)になるパターンもある。
ただ、このパターンの場合はthatが省略されることもある。
目的語としてのthat
わたしは彼女が寝ていることを知らなかった。
主節の動詞(know)の目的語としてthatの文がくるパターン。
動詞だけではなく、be動詞+形容詞の目的語になることもできる。
天気が良くて嬉しい。
目的語を作るthatは省略されることも多い。
省略されると、1つの文に動詞が2つに見えるが、見えないthatがあるので問題なし。
that節を含め、読み解く時はとにかく前から読み解く意識!
全体を把握するというより、前から順に追っていって『that』がきた時に
「あ、今から大切な部分を教えてくれるんだな」
くらいの意識でいた方が読み解きがはやくなる。
when(~の時)
接続詞『when』は、
「それがいつのことなのかを今から言いますよ」
と「時」を教えてくれているイメージ。
彼女は眠っていた。わたしが帰ってきた時。
because(なぜなら)
接続詞『because』は、
「それにはこういう最もな理由があります。今から説明します。」
と、今から「理由」がくることを教えてくれるイメージ。
また、中でもガッツリ原因と結果が結びついている時に使われる接続詞。
わたしは疲れました。なぜなら仕事が多いからです。
if(もし~なら)
接続詞『if』は、
「もし~なら、それをします。条件を今から言います」
と宣言しているイメージ。
if文は「するか、しないか」のような『2択』が基本。
公園に行く予定です。もし明日晴れていたなら。
→晴れてなかったら行かない。。
また、ifの後ろに続く文は、未来のことを話していても『現在』として扱う。
◎I will go to the park if it is fine tomorrow.