英語で未来のことをあらわすには、過去形(動詞に-edをつける)とは違い、いくつかの単語を組み合わせる必要がある。
(未来形という動詞は存在しない)
基本的に使われるのは
- will(意志・予測)
- be going to(予定、予測・意図)
- will be -ing(未来進行形)
の3種類。
それにプラスして
- 現在進行形(be + -ing)
- 現在形
でも未来のことをあらわせる場合がある。
同じ未来をあらわすにしても、表現の仕方によってニュアンスが変わってくる。
will(意志・予測)
未来をあらわす方法として最も一般的なのが
の形。
未来に対する
- 意志(~する)
- 予測(~だろう)
を表現できる。
willそのものが未来をあらわしているというより、助動詞のwill(意志・意向)が未来に対する気持ちを表現しているため、結果的に『will=未来』という認識が強い。
また、willは日本語訳の印象とは違い「必ず~する」「100%~だろう」くらいの強い言葉。
明日(必ず)テニスをプレイする(意志)
明日は(100%)雨になるだろう(予測)
なので、そこまで絶対的な意志ではなかったり、確信がないという場合は
明日は(80%くらいの確率で)テニスをする
と、副詞を使ってどれくらいの確率かを指定したり、
明日は雨になるだろう(と、私は思っている)
といった感じで、「私はそう思ってますよ」と先に付け足す。
また、willの意志は「じゃあ~します」くらいのその場で決めた意志が基本となっている。
※詳しくはwillとbe going toの使い分けで解説!
be going to(予定、予測・意図)
未来をあらわす表現としてwillの次くらいに使われるのが
(be going to~)
未来に対する
- 予定・予測(~しそう)
- 意図(~するつもり)
を表現できる。
雨が降りそうだ。
明日テニスをするつもりです。
be going to~のポイントは、goが進行形(going)なところ。
「まさに、toの後ろに続く動詞に向かっている最中である」という表現になる。
→まだ雨は降っていないが、空に雨雲が迫り、今にも雨が降り出しそうなニュアンス。
→すでにテニスコートの予約をしたり、明日テニスをするための準備を着々と進めているというイメージ。
身近な予定や決まった計画はwillよりも『be going to~』が用いられることが多い。
willとbe going toの使い分け
will と be going toを使い分けるためには
be going toの方が、
- 心構えがハッキリしている
- 原因がハッキリしている
というイメージを持つこと。
例えば、同じように『次の日の予定』を話す場合でも『be going to~』の方が「それを実行する準備を整えている」という含みがある。
逆に、『will』は「必ず~する」という強い意志を示す言葉ではあるが、あくまで突発的に「じゃあ!」と決めたことなので、事前の準備はしていない。
→例えば、会話をしている最中に「近くに新しいテニスコートができたみたいだよ」と言われて、「じゃあ、明日は休みだしテニスをするわ!」という感じ。
気持ちは「確実にする」という状態ではあるが準備そのものはしていないイメージ。
→会話をはじめる前から、その日に(明日)テニスをすることを決めていて、すでにコートの予約を取ったり、テニス用の荷物をまとめたりして準備をしていたイメージ。
また、同じように『雨が降ると思う(予測)』という話をする場合でも、『be going to~』の方が、そう思う原因が目の前にハッキリとあらわれている。
→まさに雨が降りそう。雨雲で空が覆われていて「ああ、これだけ雨雲があったら雨が降るな」と、雨が降ると思う原因がはっきりしているイメージ。
→天気予報で降水確率100%と言っていたから「100%なら明日は確実に雨が降るだろう」と確信しているイメージ。
疑問文の場合
また、相手の意志(突発的なものではないのがポイント)を尋ねる時には、willよりも
の形が使われる。
Will you~
が使われることもあるが、will you~は「お願い(依頼)」っぽいニュアンスになってしまう。
明日、本屋さんに行くつもりですか?
Will you go to a bookstore tomorrow?
明日、本屋さんに行ってくれますか?
will be -ing(未来進行形)
- ~しているところだろう
未来をあらわす表現方法の中で一番変な含みがなく、純粋に「~しているところだろう」という言葉通りのニュアンスを持っている。
明日の今頃、私たちはテニスをしているだろう。
この未来進行形は、基本的に『未来の時』をあらわす表現と一緒に使われる。
また、この未来進行形を疑問文にすると、相手の予定を尋ねることができる。
明日、本屋さんに行かれますか?
Are you going to~よりも丁寧な疑問文になるのが特徴。
また、この尋ね方は『will you~』が含まれていることから何となく察せるように「言葉の裏にお願いが含まれている」ようなニュアンスがある。
(実は本屋さんで買ってきてほしいものがあるんだけど)明日、本屋さんに行かれますか?
と尋ねている感じ。
日本語でも、普通の日常生活で「コンビニ行くの?」と聞く時、たいていは(コンビニ行くなら買ってきてほしいんだけど)という隠れたお願いがあるのと一緒。
ちなみに、
- 『be going to~』→beは主語によって形が変わる
- 『will be -ing』→willの後は動詞の原形が原則なので、beはbeのまま
現在進行形
の形も
- ~する予定です
と、未来を表現することができる。
進行形で未来をあらわす場合は、後ろに『未来の時』がくっつく。
(それがないと単なる現在進行形になってしまうため)
私は明日の朝、ロンドンに出発します。
『be going to~』よりも『be ~ing』の方が、具体性が高いのが特徴。
→用意もできていて、90%くらいの確率でそうする予定ではある。
(ただ、まだ「つもり」の段階なので、もしかしたら午後の便や別の日になる可能性も?という雰囲気が若干ある)
I am leaving for London tomorrow morning.
→確実な予定。
(明日の朝のチケットもすでに手に入っていて、明日の朝確実にロンドンに出発する予定)
現在形
現在形のでも未来をあらわすことがある。
現在形であらわせる未来は、
- 会社やチームの予定表
- 電車やバスの時刻表
- カレンダー(誕生日)
といった未来と言えば未来だけれど、変えようのない未来に限定される。
わたしの誕生日は来週の月曜日です。
be to
be to 不定詞は、
- ~することになっている
という予定をあらわす。
次のミーティングはロンドンで開催されることになっている。
少しお堅い表現で、公式の予定などをあらわすことが多い。